100周年キャッチコピーは、単なるイベント告知の枠を超えて、ブランドのアイデンティティを強化する機会でもあります。そのため、キャッチコピーはブランドのコアメッセージや価値観を反映し、消費者に深い印象を与える必要があります。
この記事では、過去の事例からヒントを得るために、実際に100周年を迎えた「企業」「学校」「自治体」がどのようなキャッチコピーを使用していたのかをまとめました。
100周年キャッチコピー -企業編-
ここでは、27社分の100周年キャッチコピーをまとめました。
鈴縫工業株式会社
未来をつくる TO THE NEXT STAGE
新たなステージへの挑戦を感じさせるキャッチコピーです。未来への希望と成長への意欲が表れています。
東京インキ株式会社
これからも、彩る世界をあなたと共に
未来への期待と共に、読者との絆を強化する力があります。一緒に歩み、共に創造する喜びを感じさせます。
西尾総合印刷株式会社
コツコツと100年 そしてこれからも
コツコツと積み重ねてきた努力と経験が100年にも及ぶ歴史となり、そして未来へと続いていくことを表現しています。読者に対し、着実な努力の大切さと、その努力が未来にも繋がっていくことを伝えています。
株式会社アンテックス
伝えたい 届けたい 100年分の感謝と技術
100年にわたる感謝と技術を伝え、共有したいという強い意志が感じられます。読者に対して、製品やサービスに込められた情熱と信頼を伝えることで、長年にわたる信頼関係を築くことができるでしょう。
株式会社滝田
100年の感謝を胸に 新時代へ挑戦
感謝の心を持ちながらも、新しい時代への挑戦を表現しています。読者に向かって、過去の経験や信頼を大切にしながらも、新しい展望に向かって進む姿勢を呼び起こします。
株式会社岳南ホールディングス
100周年 感謝を胸にこれからも
岳南グループ 次の100年へ
100周年という節目において、過去の栄光に留まるのではなく、感謝と共に新たな挑戦へと進んでいく姿勢が示されています。
カルピス
ピースはここにある。
“ピース”という言葉は、カルピスのPRキャッチコピーでも使われてきた言葉です。ここで使われている”ピース”には、「欠片」や「平和」といった意味が込められているのではないかと思われます。
虹技株式会社
100周年 感謝の心 つながる未来
歴史に対する感謝と、未来への期待を表現しています。読者に対して、過去の100年の支援に対する感謝の気持ちを伝えつつ、そのつながりを未来にも繋げようというメッセージが込められています。
株式会社小学館
0から考えよう。
100周年でありながらも、「ゼロからのスタート」という姿勢には驚かされます。前提や既存の概念にとらわれず、ゼロから物事を見つめ直すことを伝えています。
ゼット株式会社
スポーツでつなげよう未来へ
おかげさまで100周年
スポーツは人々の絆を強め、明るい未来への架け橋となることをメッセージとして伝えているのではないかと思われます。
岡崎信用金庫
100年に感謝 ともに未来へ
過去への感謝と共に、未来への希望を語っています。分かりやすい言葉で表現されており、歴史の重みと明るい未来への期待が感じられます。
https://www.okashin.co.jp/system/data/info_anniversary.pdf新明和工業株式会社
受け継ぐこと、変えること
このキャッチコピーには、過去からの叡智を受け継ぎながら、新たなる未来を切り拓く意志が込められています。歴史の重みを背負いつつも、創造と変革を追求する姿勢が感じられます。
日東紡グループ
日東紡でよかった。その声が、挑戦の原動力になる。
歴史の厚みと未来への情熱が交差する瞬間を感じさせるキャッチコピーですね。100周年を迎えるという節目に、会社の過去の栄光と将来への期待を描き出しています。
岩田地崎建設株式会社
100年の感謝を、まちへ、未来へ
Open the way together
これまでの100年間、数々の喜びと挑戦を歩んできたことに感謝し、未来への期待と希望を胸に新たな100年を歩んでいく。まちと企業が共に成長し、未来を切り拓いていく様子が読者に希望と勇気を与えることでしょう。
LIXIL「TOSTEM」
住む人と自然との、心地よい接点をつくる。
住まいと自然が調和する理想の光景に想いを馳せ、より豊かな暮らしを築いていく決意が感じられます。
株式会社トンボ鉛筆
これからも人間のそばを離れない
ユーザー、ひいては人間に寄り添い、支え続ける存在としての誓いが感じられます。この言葉は読者に安心感と信頼を与え、企業との絆を深めることでしょう。
日活株式会社
新たなるステージへ
これからの100年に向け、より発展していくという決意を感じます。シンプルだからこそ伝わりやすいですね。
マツダ
退屈だと思うクルマは、絶対につくらない。
あえて「退屈だと思うクルマ」というネガティブな表現をすることで、自分たちの信念の強さと、質の高い商品を作り続ける覚悟を感じ取れます。
味の素
長生きするほど、おいしいものが食べられる。
そういう国になりますように。
「世界一の長寿国、日本。」
聞こえはいいが、「長生きすればいいってもんじゃない」という声が聞こえてきそうな今の時代。
そんな時代に対し、いつまで経っても「おいしい」と思える気持ちを生みだし続けたいという企業の想いを感じ取れます。
株式会社明治『ほほえみ』
すべての家族に、ほほえみを。
乳児用ミルク「ほほえみ」が生まれて100周年。
改めて、その商品開発の原点となる想いを発信しています。
高松琴平電気鉄道株式会社
ひやく?
100周年の「100(ひゃく)」をもじって「飛躍(ひやく)」の年にしていこう、というメッセージですね。
ニチバン株式会社
絆を創って100年
言わずもがな、ニチバンの代表的商品である「絆創膏」を文字遊びしたキャッチコピーです。
サクラクレパス
CELEBRATION WITH COLOR
クレパスという「色」に関わる企業として、シンプル明瞭なキャッチコピーです。
日本将棋連盟
将棋のある今日を、これからも。
サブタイトルの「すべての歩みに、ありがとう」というのも、なんとも将棋連盟らしくて秀逸です。
阪神甲子園球場
感謝を、伝統を、次の100年へ
ひねりはないキャッチコピーですが、自分たちが一番伝えたい言葉を選び抜いていることがわかります。
オタフクソース
感謝と笑顔の100福年
「その企業にしか作れないキャッチコピー」の一例です。
カモ井加工紙株式会社
くっつくの、未来をつくる。
「くっつく」というわかりやすい動詞を使いながらも、そこに秘める可能性を追求していく姿勢が感じ取れます。
100周年キャッチコピー -学校編-
ここでは、11校分の100周年キャッチコピーをまとめました。
明治大学付属明治高等学校・中学校
紫紺を胸に、羽ばたけ未来へ
千葉敬愛学園
教育の敬愛
宮崎大学 農学部
ひなたの下で育んだ100年の農学を次世代へ
福岡県立八幡高等学校
世紀を翔る解なき問いへの挑戦!
誠心学園 浜松開誠館中学校・高等学校
ありがとう100年 これからも開誠館
湊川相野学園
ひとを育て、ともに歩んで100周年
向陽学園
つなぐ「奉仕の心」これからも
徳島大学 工学部
創りだせ未来。
徳島から世界へ。
神港学園高等学校
NEVER STOP CHALLENGING
〜夢のある未来に願いを込めて
梅村学園
真を、ゆく。
女子美術大学付属高等学校・中学校
描く100年 創る100年
100周年キャッチコピー -自治体編-
ここでは、24自治体の100周年キャッチコピーをまとめました。
宇奈月温泉
温泉ぽかぽか 絶景トロッコ いいね!! 宇奈月温泉
西宮市
たのしみや、にしのみや
会津坂下町水道事業
ありがとう 暮らし支える 坂下の水道
宇部市
100周年 希望あふれる未来へ
葉山町
100年後も、自然と人を想う町、葉山
沼津市
きらり沼津。次の100年へ
東京都職員信用組合
100周年、これからも、あなたのそばに都職信
名古屋市交通局
これからも、街をむすぶ。人をつなぐ。
岡崎市下水道事業
もっと伝えたい 下水道のちからを
美幌町
美しい時を描くまち。
三春町『三春滝ザクラ天然記念物指定』
その美しさ、目を見張る。
千葉市
百の歴史を、千の未来へ
岸和田市
城と祭りと輝く未来 岸和田市制100周年
八王子市
百年の彩りを次の100年の輝きへ
一宮市
いちばんだいすき。一宮
松本市上下水道局
次世代につなぐ、松本のみず
~まつもと水道100周年~
別府市
100年分の「ありがとう」が明日への源泉
京都市公営交通
百年分の、ありがとう
今治港
時代を繋ぐ 心を繋ぐ 今治港
那覇市
つなぐ むすぶ ひらく 那覇市制100周年
日比谷野音
人がいる。空があり、音が鳴る。
そして次の100年へ。
札幌市
札幌が、もっとはじまる。
名勝小金井(サクラ)
知る つなげる 笑顔広がる
鹿児島市水道事業
生命の水 故郷の水 未来まで